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理学療法・作業療法|高血圧の治療薬 その④利尿薬

投稿日:2020年2月15日 更新日:

おはようございます。毎週土曜日、リハビリ専門コラム(内部障害)担当の眞鍋です。

 

今回は前回に続き高血圧関係です。

 

高血圧の薬物療法と言えば

 

  • カルシウム拮抗薬
  • β遮断薬
  • ACE阻害薬
  • ARB
  • 利尿薬

 

が代表的です。

その中で今回は利尿薬についてお話したいと思います。

 

※私は理学療法士であり医師や薬剤師のような薬の専門家ではございません。

 あくまで自己学習した内容を記載しておりますので詳細は専門家に確認してください

 

利尿薬のメカニズム

 

まず、利尿について知っておく必要があります。

 

尿は腎臓で生成されます。

原尿を産生し再吸収が起こり、

最終的に尿として排出されます。

 

この辺りはざっくりですが知っていることだと思いますので割愛します。

 

その再吸収をいじるのが利尿薬の基本です。

 

もっと言うと、そもそも腎血流がないと原尿すら産生できないので、

糸球体濾過量(glomerular filtration rate;GFR)を増加させるような薬も

利尿薬の一種ということもできます。

 

ジギタリスやドパミンなんかがそれにあたります。

再吸収についてですが、

図のように尿細管の部位によって作用が異なります。

 

利尿薬にも種類がありますが、

これらのどの部位に作用するかによって種類が違っています。

 

利尿を知る前に、

Naと水がセットで移動することは押さえておいてください。

 

つまり、Naの排出を促す(再吸収を抑制する)ことは水の排出を促すこと、

つまりは利尿作用ということになります。

 

あとは各部位によって若干経路は違ってきますが、

基本的にはNaの再吸収を阻害することで利尿効果を発揮しています。

 

このように、利尿薬には多くの種類があります。

 

有名なのは

サイアザイド系利尿薬、

ループ利尿薬、

K保持性利尿薬

辺りでしょうか?

 

ループ利尿薬のフロセミド(ラシックス)

なんかは臨床でよく見かける薬剤です。

 

ただ、今回の降圧をテーマとした利尿薬としてメジャーなのは

サイアザイド系利尿薬です。

 

利尿薬の種類別の違い

炭酸脱水酵素阻害薬は現在はあまり使われていません。

 

浮腫を伴う代謝性アルカローシスに利用されることがあるとされています、

代謝性アシドーシスの副作用がこのケースでは功を奏するのでしょう。

 

こちらもあまり見かけることが無いかと思います。

 

頭部疾患なので頭蓋内圧亢進状態における脳圧低下目的に

使用されることが多いとされています。

 

理屈はわかりやすいですね、

浸透圧は水分を引き寄せるので浸透圧を高くすれば

水分を再吸収されずに排出することができるということです。

 

おそらくもっともよく見る利尿薬だと思います。

 

ヘンレの太い上行脚に作用することで強い利尿作用を示します。

 

心疾患でもよくつかわれますが、

その薬効から降圧作用は弱いとされており

降圧目的での使用は少なくエビデンスも乏しいようです。

 

サイアザイド系利尿薬は作用部位自体の

再吸収量が少ない(全体の3~5%)ため、

その利尿効果はループ利尿薬には劣ります。

 

しかし、その薬効から降圧作用としては

利尿剤の中で最も効果的とされています。

 

フルイトランという薬剤が良く利用されています。

 

K保持性利尿薬は印象としては他の利尿薬との併用ケースが多いです。

 

それはサイアザイド系利尿薬やループ利尿薬は低K血症のリスクがあるので、

その抑制効果にも期待しているのでしょう(もちろん、利尿促進効果も期待します)。

 

スピロノラクトンはよく見かけるK保持性利尿薬です。

 

サムスカです。

 

ループ利尿薬だけでは効かないケースなどに利用されます、

詳細な効能はご確認下さい。

 

臨床での印象としてはものすごく利尿効果があります。

 

なので、高Na血症には注意が必要です。

 

あと、薬価が高いのがネックかなと個人的には思っていますが、

奥の手的な位置にあるような気がしています。

 

高血圧治療における利尿薬

 

高血圧を治療するために利尿薬だけが処方されるということは

あまりないと思います。

 

併用によって循環血液量の減少による降圧作用を期待するだけでなく、

心血管イベントの抑制効果も報告されています。

 

いつものことですが、

ただ血圧を下げればいいというわけではないのが

高血圧治療の難しいところかもしれません。

 

病態に応じて適切な治療薬を選択するのは医師の仕事ですが、

我々コメディカルもなぜその薬剤を使用するのかなど考えること、

医師と見解を共有することは大切なことだと思います。

 

まとめ

 

 

利尿薬というと心不全や腎不全など

いわゆる浮腫を呈する病態での使用が多いと思います。

 

種類がたくさんあるということは

それだけ効果が違うということです。

 

どこまで知っておくべきか、

理学療法士としては難しいところではありますが、

知っておいて損はありません。

おそらく、

多くの理学療法士にとっては知る機会がない/なかっただけではないでしょうか?

 

 

このような薬理学を理解しようと思うと

どうしても生理学の知識がひっかかってきます。

 

Porcsのオンラインサロンではそのあたりを少しでも克服できるように

コンテンツを取り入れていますので

興味のある方は著者プロフィールのWebサイトをご確認下さい。

 

 

質問はこちらまでお願いします。

 

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【著者プロフィール】

理学療法士の生涯学習を支援するPorcsの代表。

急性期病院勤務理学療法士。専門は内部障害系理学療法。

理学療法士が生涯学べる環境を作りたいと考えています。

Webサイト:http://porcs.work/

FB:https://www.facebook.com/reha.internal/

 

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