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リハビリ職のための【Qセラシリーズ1-①】感覚脱失の脳卒中症例への評価・介入(リハビリ)の工夫は何かありませんか?

投稿日:2019年8月11日 更新日:

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多くの理学療法士・作業療法士がリハビリテーションの臨床で悩む症状。

脳卒中の症状、第〇位!!感覚障害!

「感覚障害と捉えるか」o「r知覚障害と捉えるか」・・・

 

 

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【リハビリ 臨床】運動麻痺=随意運動の障害・・・しかし随意運動の障害≠運動麻痺?

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おはようございます!

PTみふぁら♪です。

 

今回から、

本格的に

『Qセラシリーズ』

のスタートです!!

 

リハビリ職である貴方は、

実体の見えにくい

感覚障害の評価や介入に

困っていることが多い

でしょう。

 

「感覚脱失の脳卒中症例への

評価・介入の工夫は

何かありませんか?』

という

質問をいただくことが

多くあります。

今回から

数回に分けて、

この質問の答えに

近づけるために

「必要な知識」

「臨床的解釈」

を記事にして

いきますね。

 

感覚障害は、

「脳卒中の症状として

運動麻痺の次に挙げられる

ことが多いの」

ではないでしょうか?

 

また、

運動麻痺のように

観察されたとしても

 

実は皮質脊髄路の損傷はなかった場合・・・

 

実は、

感覚障害のせいで

運動麻痺様の随意運動の

障害を伴っていること

も少なくはありませんね(^^;

 

他にも、

関節可動域制限疼痛

筋力低下によっても

運動麻痺様の随意運動の障害

は起こります。

 

 

皮質脊髄路由来の・・・

 

真の運動麻痺なのか?

 

運動麻痺様の随意運動の障害なのか?

 

アプローチの方法が全く違います。

 

もっと言うと、

Brunnstrom Recovery Stageテストも

運動麻痺を診ているわけではない

と捉えています。

(機会があればまた詳しく書きますね)

 

 

【理学療法士・作業療法士の基礎】『感覚』と『知覚』の違いって?

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さて、まずは

『感覚』と『知覚』の違い

についてです。

 

ブリタニカ国際百科事典によると、

感覚とは・・・
『刺激受容器の活動とそれに続く皮質感覚領までの神経活動に密接に依存していると想定される意識経験』

 

つまり、

四肢・体幹などの

末梢の感覚受容器から

視床を経由して

大脳頭頂葉の一次感覚野にある

ブロードマンエリア3(BA3)までを

『感覚』

と呼ぶわけですね。

 

さらには、

「意識できる感覚は大脳半球へ」

「意識できない感覚は小脳へ」

入力されますので、

感覚障害といっても

臨床的な解釈を深めないと

本質をついていないことも多い

ということになります。

 

また、

知覚とは・・・

『動物が外界からの刺激を感覚として自覚し刺激の種類を意味づけすること』

 

つまり、

得られた感覚の

種類や程度を判断する

といったところでしょうか。

 

そういえば

『感覚を知る』

と書きますもんね。

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※病気がみえる Vol.7 脳・神経,2017より引用

 

 

【リハビリテーションの臨床で重要】感覚→知覚の階層性とは?

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感覚→知覚の

処理過程には

階層性がある

と言われています。

 

BA3に入った感覚が

一次感覚野ではBA3→1→2

と知覚として処理されながら、

その後、

頭頂連合野では

上頭頂小葉のBA5→7

と処理が進みます。

 

触覚で例を挙げると・・・

 

『触ったor触っていない』

という

『Yes or No』

までが感覚

 

『触ったものが硬いor柔らかい』

や、

さらには

『どの程度硬いか(柔らかいか)』

知覚ということ

になります。

 

この知覚の段階においては

注意の影響を受ける

とされており、

脳卒中症例の感覚障害を

理解するためには

この注意を上手く

利用することで、

「評価・介入の幅が拡がる」

のではないかと考えます。

 

触覚だけではなく、

圧覚温度覚

痛覚、振動覚

どれに注意を向けるか?

ヒトの脳活動は

その都度変化するため

セラピストの一言で

脳活動を操作できる可能性

もあります。

 

これを

『側方(周辺)抑制』

という言葉

解釈もできますので、

『側方(周辺)抑制』

については

次回以降に触れていきます。

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※岩村吉晃:タッチ 神経心理学コレクション,2001より引用

 

 

【最後に】リハビリ職の臨床・アプローチでは+αの解釈も大切です

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脳卒中症例の感覚障害の

原因に対して介入するためには、

感覚障害

というよりも

知覚障害として

捉えた方が

評価・介入の幅が拡がる

と感じています。

 

教科書通りではなく、

基礎的な定義に+αすることで

臨床的に解釈していく

ことが重要です。

 

次回は、

『側方(周辺)抑制』

『魔法の杖現象(wand phenomenon)』

をキーワードに、

より臨床的な内容に

近づけていく予定ですので、

楽しみにしておいてくださいね!

 

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