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リハビリ職のための【Qセラシリーズ1-③】感覚脱失はあり得ない!?感覚よりも知覚の視点・・・

投稿日:2019年8月25日 更新日:

感覚と知覚の違いを臨床応用するには・・・
『Wand Phenomenon(魔法の杖現象)』と『側方抑制』の二刀流!!

 

理学療法士・作業療法士の貴方へ!この記事だけで貴方の知覚を操作します!!

おはようございます!

PTみふぁら♪です。

 

今回が、

『感覚脱失の脳卒中症例への

評価・介入の工夫は何かありませんか?』

という質問への返答の最終回

になります。

 

前回は、

『Wand Phenomenon(魔法の杖現象)』

という考え方を活用しながら、

症例が気づいていなかった

部分に気づきを与える、

つまりは、

『知覚』

への介入

をお伝えしました。

今回の記事では、

この『知覚』を

変化させる

重要性を

『側方抑制』

という知識を

用いながら、

さらに

臨床的な応用へ

と進めていきます。

 

さて、

無数に入ってくる

感覚の中で

ヒトは状況に応じて

ある感覚に

注意を向け意識に

のぼらせます。

 

つまり、優先順位をつけているんですね(^^)

 

この過程が、

「感覚→知覚」

と捉えられます。

リハビリ職のための【Qセラシリーズ1-①】感覚脱失の脳卒中症例への評価・介入(リハビリ)の工夫は何かありませんか?

 

例えば・・・

今この記事を貴方が

座って読んでいるとしたら

視覚を優先していますが、

その時に、

お尻の座面圧は

意識にのぼらせて

いません。

 

あ、筆者が今知らせて

しまったので

座面圧が意識にのぼりましたね(^^;

 

このように、

『感覚』としては

入力されていますが、

『知覚』として

処理される際に

優先順位をつけて、

他の感覚の入力を

抑制していること

『側方抑制(周辺抑制)』

と言います。

 

大脳皮質の

感覚野を中心に

脊髄や視床などの

いたるところで

抑制されながら

最終的に

「感覚→知覚→認知」

と処理が進んでいます。

f:id:rehast:20190824222500p:plain

※岩村吉晃:タッチ 神経心理学コレクション,2001

 

 

リハビリ職は「側方抑制」で知覚を良くせえ(笑)

感覚脱失の

症例に対して、

セラピストが

「どこに注意を向けさせるか?」

で、

症例の気づきが

変わってきます。

 

例えば・・・

左下肢が感覚脱失していると

評価した脳卒中症例

立位練習をしている

とします。

 

『足の裏が地面に

ついている感じが

しない』

と、

発症前の身体を

参考にするかのように

足底に注意を向けて

立位をとろうと

している場合・・・

 

この場合は、

股関節や下部体幹への

床からの圧(床反力)は

側方抑制されている

ことになります。

 

逆に、

この症例に対して

感覚が残存している

股関節や下部体幹への

床からの圧に注意を

向けさせることで、

地面についている

感じがしない足底への

注意は側方抑制され、

股関節や下部体幹の

情報をもとにした

立位への気づき

となります。

 

 

リハビリセラピストは知っておこう「感覚脱失はあり得ない!?」感覚脱失=知覚鈍麻?

言い過ぎかもしれませんが、

筆者は、

「感覚脱失というのは

ほとんどあり得ない」

と考えています。

脳卒中や脊髄損傷の

症例においては

末梢の感覚受容器は残存

しています。

 

「脊髄→視床→一次感覚野」

といった

『感覚』の伝達が

うまく機能していない

ため、

たしかに、

感覚脱失かも

しれませんが、

それでも、

「すべての感覚入力がゼロ」

というわけでは

ないかもしれません。

 

触圧覚や振動覚などは

脊髄視床路(さらに前・外側)

 

温痛覚は後索-内側毛帯路

 

その他にも、

 

皮膚・筋・腱の伸張や

張力の感覚は脊髄小脳路・・・

 

少なからず、

何かしらの感覚が

入力されている

と考えると、

感覚が脱失している

わけではなく、

感覚を知覚する際の

障害の可能性

が考えられます。

 

セラピストが、

感覚脱失と評価

してしまっているのは

実は「知覚鈍麻」なのかもしれませんね(^^;

 

このように考えると、

脳卒中や脊髄損傷の

症例に対して

『感覚』検査

というよりも

『知覚』検査

という視点で、

検査を行う方が良いのではないか?

と考えます。

 

側方抑制により

セラピストが

症例の知覚を

変化させること

はできるため

末梢感覚への介入

に加えて、

知覚への介入

も行うべき

と考えます。

 

「感覚再教育」

ではなく

「知覚再教育」

と言いますしね!!

f:id:rehast:20190824222608p:plain

※国試の達人2018運動解剖生理学23版

 

 

最後に|リハビリテーション職の「+αの視点」に可能性が

感覚脱失の症例へ

の評価・介入の工夫として、

『Wand Phenomenon(魔法の杖現象)』

『側方抑制』

「臨床応用」

を紹介しました。

 

『Wand Phenomenon(魔法の杖現象)』

『側方抑制』

二刀流により症例の注意を

セラピストが操作することで

新たな気づきを与える

という視点を+αすることで、

貴方の臨床が

「betterなもの」

になれば幸いです。

 

これからも

「質問箱」で

臨床における

疑問・質問など、

いつでも

お待ちしていますね!!

 

≪リハスト公式質問箱≫

日々の臨床や仕事での悩みを受け付けています。

些細なことでも、どんどん質問して下さいね!

 

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