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理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その② 人工呼吸器の歴史からモードや設定を理解する

投稿日:

おはようございます。毎週土曜日、リハビリ専門コラム(内部障害)担当の眞鍋です。

前回に引き続き、今回も人工呼吸器の記事となります。

前回の記事をご覧になってない場合は「下記リンク」からご覧ください。

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】人工呼吸器って怖いですか?その①(リハビリ)

 

今週のテーマは、

人工呼吸器の設定・モードについて

です。

 

おそらく、

最もややこしく

理解に苦しむ部分

ではないか

と思っています。

 

歴史から紐解いていこう

と思いますが、

筆者もリアルタイムに

人工呼吸器の進歩を

経験しているわけ

ではないので

「学んだこと」

「ある程度の推測」

から紐解いておりますので

一部本当の歴史と

違うかもしれませんが

ご了承ください。

 

覚えやすくするためには、

ストーリー性が

あった方がよいのです。

 

リハビリ職の貴方は知っていますか?|昔は呼吸が弱くなったらどうしていたのか?


今は呼吸状態が

悪くなったら

挿管することが

当たり前

となっています。

 

しかし、

当然昔は

人工呼吸器が

なかったわけ

です。

 

いったい

どうしていたと

思いますか?

 

マウストゥーマウスで

直接空気を送っていた

時代もあった

のだと思います。

 

そうしないと

目の前の患者さん

が死んでしまうとなると、

できる限りのことは

してあげたくなるのが

我々医療人の魂です。

 

筆者が

どこかで聞いた話によると、

看護師が交代で

バックバルブマスク

のようなものを使用して

24時間用手換気を

行っていた

ということでした。

 

昔は空気を送り込むだけ

だったと考えると、

 

「人がやるか」

 

「機械がやるか」

 

の違いなので

最も原始的ですが

理にかなった方法

でしょう。

 

つまり、

人工呼吸器の原点は

人が徒手的に

空気を送り込む

という作業を

機械が代わりに

行うという

シンプルなもの

だったのです。

 

理学療法士・作業療法士は必読|最も原始的なモードを理解しよう


今までの話から

わかるのが

CMV

(Controlled Mechanical Ventilation,機械的強制換気)

というモード

です。

 

これは

完全に機械主導で

換気を調整するモード

になります。

 

患者さんが

呼吸をしていようが

していまいが

おかまいなし

設定された圧・量で

設定された回数空気を

送り続けます。

 

意識がなかったり

呼吸筋がかなり弱い状態だと

これで上手くいくでしょうが、

患者の自発呼吸があったり

途中で意識が戻ったりすると

どうなるでしょうか?

 

自分の呼吸を

完全に無視して

機械のリズムで

我が物顔で空気を

送られるのは

苦しくて仕方ない

でしょう。

 

吸いたいときに

空気が入ってこず、

吐きたいときに

空気が送られてきて…

想像しただけでも

苦しいです。

 

このモードが改良されて、

患者の自発呼吸がある場合は

患者の自発呼吸に

同期する形で

強制換気を行い、

自発呼吸がない場合は

設定された回数で

強制換気をしよう

というのが

A/Cモード(Assist-Control mode)

です。

 

これで、

途中で意識が戻った場合に

CMVの場合ほど苦しくないので、

「CMV」

「A/C」

モード

どちらを使うか

と言えば、

ぜったいA/Cモードですよね?

 

ということで、

今のほとんどの

人工呼吸器には

CMVという設定はない

と思います。

 

あったとしても、

それはA/Cの機能を

有していて

自発呼吸があれば

トリガーする

と思います。

 

自発呼吸に

トリガーしない

というのは

メリットがないので、

わざわざそういう設定を

することがない

と思います。

 

筆者は

今まで色々な

人工呼吸器を

見てきましたが、

CMVは見たことが

ありません

 

人工呼吸器の歴史的に

CMVというのは

大事なことだから

知っておかないと

いけないし

わからないと

困るんだけど

実際には現場では

今はほぼ使われていない。

 

実は、

このようなものは

様々な分野で

存在します。

 

今あるものが

できるまでの過程で

必要であったが

今は使われる必要はない

でも、

「その概念は知っておかないと

その分野をきちんと理解できない」

そういうものは

歴史を学んでいくと

多くあることに

気づきます。

 

呼吸器関連には必須|A/Cモードの弱点を改良したのがSIMVモード


CMVの弱点を補填した

A/Cモードでしたが、

これにも弱点があります。

 

患者が頻呼吸になったとき、

毎回設定された空気が

送られるため

設定によっては

過換気になってしまう

ことです。

 

結局、

自発呼吸が

ある程度出てくると

患者さんの呼吸数が

分時換気量の

規定因子となってしまう

ため、

機械での調整が

難しくなってきます。

 

頻呼吸だから

一回換気量を下げると

頻呼吸が収まると

今度は分時換気量が

少なくなってしまい

結局、

換気が足らない状態

となる。

 

最低限の

分時換気量は保証して、

それ以上の

呼吸回数の場合は

そこまで多くない

換気の補助で済ませたい

 

そんな願いをかなえたのが

SIMVモード

(synchronized intermittent mandatory ventilation):同期型間欠的強制換気)

です。

 

考え方としては、

SIMV回数を設定し、

その回数×一回換気量から

必要最低限の分時換気量を保障

する。

 

そうすることで

それ以下になることを

防ぎます。

 

呼吸が止まっても

強制換気で

最低限の分時換気量は

保証される。

 

逆に、

SIMV回数以上の呼吸数

となった場合は、

PSV

(pressure support ventilation:プレッシャーサポート)

で多少のサポートは行うが

強制換気程の一回換気量

は保証しません。

 

これで

過換気が抑制

できます。

 

ただ、

SIMVは、

上述したように

2種類の換気が

行われるため

患者としては

同調しにくいことは

注意が必要

です。

 

毎回一定の換気の方が

患者さんは同調しやすい

です。

 

【 まとめ】理学療法士・作業療法士が人工呼吸器を理解するには?

人工呼吸器の

歴史から見ていくと

今の人工呼吸器の

モードや設定が

なぜ誕生したのか?

がわかると思います。

 

装具なんかもそうですね。

 

今ある装具が

どういった試行錯誤を

繰り返して完成したのか?

を知っておくことは

とってもためになりますし

納得ができます。

 

まだ人工呼吸器が苦手な場合は

うっすらしか分からない

かもしれませんが、

人工呼吸器シリーズは

続けていきますので

頑張ってついてきてくださいね!

 

筆者のブログの方では

もう少し詳しい記事も

作っていきますので、

そちらも合わせて

勉強に役立てて頂ければ

と思います。

 

ブログはこの下部【著者プロフィール】欄の下部にリンクがございます。

是非、ご覧くださいね!

 

【著者プロフィール】

真鍋 周志

急性期病院勤務理学療法士

専門は内部障害系理学療法

理学療法士が生涯学べる環境を作りたいと考えています。

ブログ:http://gigaantena.com/ptstudy/

FB:https://www.facebook.com/reha.internal/

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