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理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その④ 最もよく使われているSIMVモードを理解する

投稿日:2019年9月21日 更新日:

おはようございます。

毎週土曜日、リハビリ専門コラム(内部障害)担当の眞鍋です。

前回に引き続き、

今回も「人工呼吸器について」の記事となります。

前回の記事をまだご覧になってない場合はこちらもご覧ください。

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】人工呼吸器って怖いですか?その①(リハビリ)

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その② 人工呼吸器の歴史からモードや設定を理解する

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その③ 人工呼吸器の波形からリークを理解する

 

今週のテーマは、SIMVです。

人工呼吸器に関わる方であれば、

おそらく、

「一番よくみるのがSIMV」

ではないでしょうか?

 

SIMVは、

中間的な立ち位置にあるので、

使い勝手が良いことから

臨床現場でも遭遇頻度が高い傾向

にあります。

 

もし少しでも理解できている自信がなければ、

今回の記事も参考にしてみて下さいね。

 

呼吸器リハは知っておきたい| SIMVとは?

同期式間欠的強制換気

(SIMV: synchronized intermittent mandatory ventilation)

さっぱりわかりませんね。笑

 

近年の人工呼吸器で

全く同期しないものは

おそらくないので、

同期式というのは

特別ではないよう

に感じます。

 

間欠的強制換気というのが、

この

「SIMVのポイント」

になります。

 

もう少し具体的に説明します。

 

復習ですが、

完全に機械が主導で

換気するのがCMVです。

大体A/Cモードとなります。

 

一方、

本人の自発呼吸を

基本にするのがCPAP。

 

この中間に

位置するのが

「SIMV」

です。

 

中間というのは、

「どっちにも対応できる」

ということ。

 

本人の自発呼吸がなければ、

CMVとまったく同じ呼吸補助

ということになります。

 

強制換気のみです。

 

自発呼吸が、

SIMVの設定回数と

同じ回数であれば

おおよそ

「強制換気のみのCMV」

と変わりません。

 

しかし、

設定回数を超えた場合は、

その超えた分には

強制換気ではなく

プレッシャーサポート

が入ります。

PS:Pressure Suport

 

これは、

強制換気程一定した

換気量は保証されません。

 

いいんです、

「換気量の保証は

SIMVの強制換気」

の方でしてるから。

 

それ以上の自発呼吸に、

毎回強制換気をしていたら

A/Cモードのデメリットである

過換気になりかねないし、

患者さんも苦しいです。

 

プレッシャーサポートは、

設定した圧をかけますが、

その圧が設定した圧を下回ると

自動的に補助が終わります。

 

これがSIMVです。

 

だから常に、

SIMVには

PSがついていますので

「SIMV+PS」

となります。

 

理学療法士・作業療法士は必須知識| SIMVのメリットデメリット

やはり、

どんなモードにも

メリット・デメリット

があります。

 

メリットは・・・

汎用性が高いこと、

自発呼吸が全くない状態から

ある程度しっかり自発呼吸を

している状態まで

幅広くカバーすること

ができます。

 

本来、

深く鎮静をかけていたりして

自発呼吸が乏しい場合は

「SIMVにする必要はなく

CMVが適応」

です。

 

ただ、

麻酔がきれてきたりして

自発呼吸が出始めたら

SIMVにしてあげないと

苦しくなることがあります。

 

それなら、

「始めから鎮静を下げていく想定なら

SIMVでもいいんじゃないか?」

って理論は成り立つ

と考えられます。

 

デメリットは・・・

これは個人的な印象ですが、

2種類の補助換気があるので、

患者さんが慣れにくい

ということ。

 

毎回、同じ圧で補助されれば

予想がつくのだけど、

2種類あって

どっちになるかわからないと

慣れないし、

思っていたほど入ってこないと

呼吸苦の原因になったり

もします。

 

リハビリのリスク管理にも?| SIMVのと人工呼吸器の離脱

離脱に関しては

プロトコールが

ありますので、

そちらを参照していくと

よいでしょう。

 

ここで、

離脱するには・・・

 

「SIMVから直接離脱が良いのか?」

 

「CPAPを経由した方がいいのか?」

 

という議論があります。

 

順番的に言うと、

CMV⇒SIMV⇒CPAP⇒離脱

となりそうですが、

一応今のところ、

そうしなくても

SIMVから直接離脱しても

差はないということで

コンセンサスが得られています。

 

最近は、

ネーザルハイフロー

(NHF:Nasal High Flow)

が普及してきていて、

IPPVから、

一度NHFでNPPVを

挟んで離脱するケース

もあるようです。

 

呼吸器疾患を

もっている場合の

離脱の時に役に立つ

ように思います。

 

COPD増悪が原因で

挿管になると

抜管に難渋する

ケースが少なく

ないので

 

【まとめ】リハビリテーション職は「人工呼吸器」をもっと理解しよう

回は、SIMVについて

説明しました。

 

少しはご理解頂けましたでしょうか?

 

机上の勉強だけで

理解できるほど

単純なものでは

ありませんので

臨床の現場で

頭を使いながら

「人工呼吸器の理解」

を深めてもらえれば

と思います。

 

【著者プロフィール】

真鍋 周志

急性期病院勤務理学療法士

専門は内部障害系理学療法

理学療法士が生涯学べる環境を作りたいと考えています。

ブログ:http://gigaantena.com/ptstudy/

FB:https://www.facebook.com/reha.internal/

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