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リハビリのための【Qセラシリーズ3-②】筋力は発揮してなんぼ!!

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おはようございます。PTみふぁら♪です。

前回のQセラでは3歳児になりきり、『筋力』を『筋出力』として捉える視点について考えてみました。

※前回の記事はこちら
リハビリのための【Qセラシリーズ3-①】筋力を動作に繋げるための評価・介入の工夫は何かありませんか?

 

筋力低下は、なにも筋自体の問題だけではありません。

神経-筋の繋がりや筋の発揮を阻害する(促進する)組織によって

最終的に発揮できたものを広義の筋力と言っている場合もあります。

今回の記事では『筋出力』低下の因子について整理することで、

より臨床的な評価視点の拡がりに繋げていきますね(^^)/

 

リハビリ職の貴方は考えたことありますか?|MMTは筋力測定ではない!?

貴方は、

MMT(徒手筋力検査法)や

HHD(ハンドヘルド・ダイナモメーター)で

測定された値って

筋の張力(筋自体が収縮して起こる力・・・

正確には活動張力)だと考えていますか?

 

筆者は、

臨床上のほとんどの場合、

真の筋力は測定できていない

と考えています。

 

それはなぜか・・・

最終的に発揮された筋力とは

筋自体の力

(全張力=活動張力+静止張力)

ではなく、

そこから、

その力が様々な抵抗により邪魔され、

引き算で出された結果である

と考えるからです。

 

つまり、

「筋力=筋張力」ではなく、

「筋力=最終的に関節を動かす能力(モーメント)」

であるとも言えますよね!!

 

 

リハビリの臨床で役立つ|主動筋と拮抗筋の関係は『タイヤ引き理論』がポイント!?

さて、貴方は体力テストで

100m走の時間を測定したことがあります

・・・よね?

 

現在の世界記録はご存知の

ウサイン・ボルトの9.58秒

日本記録はサニブラウンの9.97秒

ですね。


※「Wikipedia」より引用

 

ではタイヤ引きを

したことはありますか?

 

今回は

『筋出力低下』について、

向かい風の中で

タイヤ引きをしながらの

100m走で例えながら

解釈していきます(^-^

 

あ、ちなみに

筆者はサッカーしか

したことがありません(^^;

 

100m走の本人の

最速記録が9.58秒だとして、

これを筋力に置き換えると

筋自体の力である

『主動筋+協同筋』

となります。

 

もちろん、

タイヤ引きをしながら

走ると遅くなり、

これを拮抗筋が

邪魔をしている状態

と捉えると、

拮抗筋の筋緊張の高さが

本来の『主動筋+協同筋』に

抵抗をかけてしまいます。

 

式にすると・・・

『主動筋+協同筋-拮抗筋』で、

筋が発揮しようとする力

ということになります!!

 

ちなみにこんな研究もあります↓

トレンデレンブルグ徴候が陽性の場合も陰性の場合も、股関節外転筋力に差はなかったが、股関節内転筋力はトレンデレンブルグ徴候が陽性の場合に有意に大きかったという研究結果です。

 

つまり、

トレンデレンブルグ徴候には

股関節外転筋力は

たしかに重要ですが、

股関節内転筋が

邪魔をすることで、

股関節外転筋の役割である

骨盤の下制の制御が不十分になる

と考えられますね。


※(薩摩ら:人工股関節置換術後における股関節外転筋・内転筋力とトレンデレンブルグ徴候との関係.リハビリテーション医学36:234-236,1999)より引用

 

つまり、

タイムを伸ばすためには、

本人の走力を上げる

(主動筋や協同筋の筋機能を上げる)

or

引いているタイヤを減らす

(拮抗筋による抵抗を減らす)

ことが評価・介入視点

となります。

 

あ、もちろん原因は重複していますよね。

 

理学療法士・作業療法士は必見|『向かい風理論』を使えば評価・介入の幅が拡がる!?

さて、

100m走の際に

『追い風参考』

と聞いたことは

ありませんか?

 

屋外競技では

風の影響も

考えなければいけません(-_-)

 

強い向かい風の中では

いいタイムは出せません。

 

向かい風に抗しながら走ると、

タイヤ引きをしているのに加えて

さらに遅くなりますよね(>_<)

 

この向かい風を

筋以外の様々な因子に

置き換えると、

図のようになります↓

 

例えば、

 

神経―筋の機能的な連結

 

皮膚と筋の滑走性

 

筋のアライメント

 

姿勢

 

体幹の柔軟性

 

注意

 

関節包内の摩擦

など、

他にもたくさん考えられます!!

 

いくら、

主動筋+協同筋を鍛えて

拮抗筋の抵抗を

減らしたところで

これらの因子が

邪魔をしていては、

世界新記録は生まれない

というわけです。

 

これらの

筋張力以外への

介入では即座に

効果を得られることが多く、

評価と介入を同時に

行いやすいことも特徴です!!

 

実際の方法については次回のQセラをお楽しみに(^^)/

※綱引き理論でもどうぞ↓
ハンドリングによる即時効果を体感して【つか】!! ※~してつか(さぬき弁)=~してください

 

【最後に】リハビリテーション職は「筋出力」の理解を深めよう

今回は、

筋出力の低下に対する

筋自体以外の影響

についての考え方を、

タイヤ引き+向かい風の理論

を使って提案してみました。

 

臨床上測定している

いわゆる『筋力』は、

本来の筋の張力が

様々な因子に

邪魔をされながら、

結果として発揮された

値であると理解すると、

評価・介入の幅が拡がりますね!!

 

『筋力』って何なんでしょうね(^^;

 

次回は実際に即座の変化を体感してもらえるような内容の予定です。

お楽しみに!!

 

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