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理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その⑤ アラームについて理解しよう

投稿日:

おはようございます。毎週土曜日、リハビリ専門コラム(内部障害)担当の眞鍋です。

前回に引き続き、今回も「人工呼吸器」の記事となります。

前回の記事をまだご覧になってない場合はこちらもご覧ください。

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】人工呼吸器って怖いですか?その①(リハビリ)

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その② 人工呼吸器の歴史からモードや設定を理解する

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その③ 人工呼吸器の波形からリークを理解する

理学療法・作業療法|【シリーズ人工呼吸器】その④ 最もよく使われているSIMVモードを理解する

 

今週のテーマは、

「アラーム」

です。

 

アラームというのは

その名の通り

危険を知らせてくれる

ものであり、

人工呼吸器に限らず

心電図や

パルスオキシメータなど

様々な医療機器に備わっています。

 

人工呼吸器のアラームが

なぜ鳴っているのか全然分からない

という貴方は

ぜひ最後まで読んでください。

 

理学療法士・作業療法士は要確認|何のためにアラームがあるの?


機械は24時間一秒も休むことなく

患者さんのことをモニタリング

してくれています。

 

これは、

人間では絶対に

できないことであり、

大変ありがたいことです。

 

人工呼吸器で言えば、

・呼吸回数

・一回換気量

・分時換気量

・気道内圧

など

様々なデータを

数値化して

モニタリング

してくれています。

 

それらのモニタリングを

ただ記録しているだけでは

役に立ちません。

 

必要な情報を

私たちに教えてくれないと

意味がないんです。

 

その必要な情報を

知らせる方法が

「アラーム」

です。

 

異常がないのに、

 

「今一回換気量が450mlです」

 

「今一回換気量が455mlになりました」

 

「今一回換気量が448mlになりました」

 

なんて、

いちいち報告されても

こっちが疲れてしまいます。

 

だから、

設定した数値を

超えて異常値になった時だけ

知らせて欲しいんです。

 

その設定が重要なのは当然ですよね?

 

普段の一回換気量が450mlの

患者さんのアラームを

445mlにしていたら

ちょっとしたことで

すぐにアラームが鳴って

しまいます。

 

あまりにも

頻繁にアラームが鳴ると

本当に重大な時に

気づいてもらえなく

なります

 

オオカミ少年と同じです。

 

いざって時に

重篤な情報をアラームとして

知らせてもらえれば

看護師さんたちが

迅速に対応すること

ができます。

 

そのための設定がアラームです。

 

リハビリ職は理解しておくべき|代表的なアラーム

「気道内圧上限アラーム」

「高圧アラーム」

とも呼ばれます。

 

これは、

一番多いのは

痰がたまっているとき

だと思います。

 

Pressure Control Ventilation

(PCV)

では

高圧アラームは

比較的なりにくいです。

 

なぜなら、

圧で調整しているから

(従圧式です)

 

一方、

高圧に注意が必要なのは

Volume Control Ventilation(VCV)

です。

これは、

一回換気量を設定するため

圧で上限を決めていません。

 

つまり、

痰がつまったり

気道が何かしらの原因で

閉塞した場合に

一回換気量を維持するために

高い圧をかけてしまう

ことがあります。

 

痰の場合は吸引が必要です。

すぐに看護師を呼んで

吸引してもらいましょう

 

もう一つ可能性があるのが

「人工鼻の閉塞」

です。

 

これは、

痰が多い患者さんに

多いのですが、

痰が気管チューブを通って

人工鼻に付着し、

そこで閉塞を起こしてしまう状態

です。

 

この場合は、

人工鼻を見れば

すぐにわかります

 

交換すれば、

すぐに解決しますので、

看護師もしくは臨床工学技士を

呼んで対応してもらいましょう。

 

気道内圧が高くなると

肺の圧損傷のリスク

があります。

 

特に、

COPDなどでブラがある場合などは

高い圧でブラが壊れて

気胸を起こす恐れも

ありますので

注意が必要です

 

次は、

気道内圧下限(低圧)アラーム

です。

 

まず、

回路が外れていれば

すぐにわかるはずです。

 

「ブシュ―」って

空気が激しく漏れている音が

するはずですので、

回路を接続しましょう。

 

カフからリークが生じていたり

回路のどこかに小さな穴が

空いている場合

もあります。

 

そういう場合は

回路の交換が必要なので

看護師か臨床工学技士に

対応してもらいましょう。

 

分時換気量下限アラーム

こちらも原因は

先ほどの低圧アラームと

よく似ています

 

一回換気量が少ない状態が

続くとなることもあります。

 

いずれのアラームも

日々刻々と変化する患者さんの

病態に合わせていかないと

意味がなくなってしまいます。

 

胸水が貯まって

空気が入りにくくなれば

VCVであれば

高圧アラームがなりやすく

なります。

 

設定を変えるか

何かしらの対応をしないと

アラームがなりっぱなしは

患者さんにとっても強いストレスです。

 

【まとめ】リハビリテーション職も人工呼吸器のアラームについて理解を深めよう


今回は臨床上、

よくあるアラーム

について解説しました。

 

筆者も臨床上、

一番多いのはリーク

だと感じています。

 

あとは、

稀にですが

回路が外れている場面に

遭遇すること

もあります。

 

いずれにしても、

呼吸器を装着している患者さんが

呼吸器が正常に機能していないと

重篤なことになりかねませんので

迅速な対応が不可欠です。

 

特に、

看護師が忙しい時間帯などは

セラピストが第一発見者になることは

十分に考えられます。

 

自分には関係ないと思わず、

アラームには反応するように

しましょう。

 

【著者プロフィール】

真鍋 周志

急性期病院勤務理学療法士

専門は内部障害系理学療法

理学療法士が生涯学べる環境を作りたいと考えています。

ブログ:http://gigaantena.com/ptstudy/

FB:https://www.facebook.com/reha.internal/

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#理学療法士 #作業療法士 #リハビリ #人工呼吸器

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