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リハビリのための【Qセラシリーズ3-③】「この記事だけ」で数秒間であなたの筋出力を変えてみます!!

投稿日:2019年9月29日 更新日:

おはようごございます!PTみふぁら♪です。

前回までの『Qセラ』では筋力を『筋出力』として捉え、筋以外の因子による影響を考える視点を提案しました。

※前回の記事はこちら

リハビリのための【Qセラシリーズ3-②】筋力は発揮してなんぼ!!

 

今回の記事では、

具体的な評価・介入方法も紹介し、

真のimpairmentレベルの問題点

(優先順位が高い問題点)

を見つけ出すことで、

筋力を動作に繋げる一助と

なれるようにしていきますね!!

 

理学療法士・作業療法士は再確認|動作を改善させるためには『特異性』を意識!!

さて貴方は、

改善させたい動作と

同様の角度や速度で

トレーニングできていますか?

 

筋力トレーニングを

動作に繋げるためには

その動作と同様の関節角度や

運動速度でトレーニングを

行うことがbetter

です。

 

その根拠となる研究があります。

その研究では・・・

肘関節において、屈曲25°での等尺性収縮トレーニングを行うと・・・

他の屈曲角度に比べて、トレーニング時と同じ角度である屈曲25°での筋力が有意に増加したという結果であったとのことです。

また、屈曲80°や120°の場合も同様に、屈曲80°や屈曲120°での筋力の有意な増加が得られました。

これを『角度特異性』と言います。

※(後藤勝正ら:筋力および筋力低下の生理学.理学療法ジャーナル52:5-14,2018)

 

 

なぜ角度特異性が

筋力の発揮に影響しているのか?

についての筆者の考えとしては・・・

メカノレセプター(関節内圧や緊張)や

筋紡錘(身体図式)などの

末梢受容器の感受性や

伝達情報の影響がある

と考えます。

 

これについては機会があれば、

また記事にしたいと思います。

 

また、

『速度特異性』も研究されており、

筋の遅筋線維や速筋線維の影響を

考えることができれば

臨床がさらに楽しくなりそうですね!!

(後藤勝正ら:筋力および筋力低下の生理学.理学療法ジャーナル 52: 5-14, 2018)

 

やはり、

筋力トレーニングの効果を

動作に般化させるためには、

改善させたい動作と

同様の角度や速度に

環境設定した上で

トレーニングを行うこと

が重要なのですね(^^)/

 

このように考えていくと、

他の関節の角度にも注意しながら

環境設定をした上で

筋力トレーニングを行うことが

良さそうですね(^^

 

例えば・・・

大腿四頭筋のセッティングを行う場合、

完全な背臥位や長座位で行うのではなく、

荷重応答期のアライメントに

合わせるように、

三角枕などを背部に入れて股関節軽度屈曲、

さらに足関節背屈しておくことも

『特異性』を考慮した工夫

になりますね!!

 

リハビリ職の貴方も試してください!今から数秒間で即座に筋出力を向上させます(^^)

 

さっそくですが・・・

 

①椅子に座って、左右3回ずつ太もも挙げ(股関節屈曲)をして下さい

 

②左右どちらの脚が重く感じたり挙げにくかったりしましたか?

 

③少しでも挙げにくかった方の脚の太もも前面の皮膚を、遠位から近位方向(膝から股関節の方向)に3回ずつ、両手の平でさすって下さい。

 

皮膚なので

圧を加えすぎないように、

置いた手をそのまま動かして、

さするだけですよ。

 

 

・・

 

・・・

 

いかがですか?

 

挙げやすくなったケース

 

変わらないケース

 

逆にさらに挙げにくくなったケース・・・

 

原因には個別性があるので、

いろんな反応があったと思います。

 

もちろん、

下肢の質量が

この一瞬で変化している

訳ではありませんが、

臨床では太ももが

挙げやすくなる患者様が

たくさんいます。

(逆方向にさすると重くなります)

 

このように、

皮膚と筋の間の滑走性が

筋出力を阻害していた場合、

即座に改善します!!

 

臨床的には

骨折や変形性関節症に対する

手術後の術創部付近の

筋の出力低下の原因

と考えられますね。

 

 

 

改めてリハビリセラピストも実践!|今から数秒間で即座に筋出力を低下させます(>_<)

 

先ほどは、

即座に筋出力を

向上させるような

介入でしたが、

今回は筋出力を『低下』

させてみます。

 

『どうすればその問題点(筋出力低下)を作れるか?』

という逆説的な視点も、

患者様の病態や問題点を解釈し、

効果的な治療を考える際に

役立つと思います。

 

ではさっそく体験してみましょう!!

 

効果判定は先ほどと同様に・・・

 

①椅子に座って、左右3回ずつ太もも挙げ(股関節屈曲)をして下さい。

 

左右どちらの脚が

重く感じたり

挙げにくかったり

しましたか?

 

今回は、

筋出力を『低下』させるので、

少しでも挙げやすかったり

軽く感じたりした方の

脚の太ももを前面から

床の方に向かって

押し下げて下さい。

 

今回は、

皮膚ではなく

筋に介入するので、

自分の手の平で

ギュッギュッと

押し下げて下さいね(^^;

 

そして、

もう一度、

左右3回ずつ太もも挙げ(股関節屈曲)をして確かめてください。

 

 

・・・いかがですか?

 

重く感じた人もいるのでは?(個人差あり)

 

このように、

筋のアライメントが不整であれば、

筋出力は低下してしまいます(-_-)

 

臨床的には、

変形性脊椎症や

末梢神経麻痺で

選択的に筋力低下がみられる

患者様の筋アライメントを整えると

即座にMMTが向上すること

があります。

 

また、

筋緊張が高い場合

(内反尖足や疼痛による過剰収縮など)

その筋のアライメントを

わざと不整にすることで

筋緊張を抑制できる可能性

もあります。

 

【最後に】リハビリテーション職は「筋出力」の捉え方を深めよう

筋力トレーニングを

動作の改善に繋げるためには、

筋力低下の背景因子を

多くの視点から

考えることが必要

です。

 

今回のQセラシリーズでは、

評価・介入の工夫点や

臨床的な解釈を紹介

しました。

 

単なる筋力トレーニングではなく

筋力を筋出力として捉えることで、

臨床がさらに楽しくなる

と考えています!!

 

質問箱への臨床での疑問・質問など、これからもお待ちしていますね!!

 

≪リハスト公式質問箱≫

日々の臨床や仕事での悩みを受け付けています。

些細なことでも、どんどん質問して下さいね!

 

#理学療法士 #作業療法士 #リハビリ #筋力 #筋出力

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