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【Qセラシリーズ5-②】Bruunstrom Recevery Stage Test≠運動麻痺の検査?

投稿日:2019年11月13日 更新日:

こんにちは、PTみふぁら♪です。

前回のQセラでは運動麻痺について、

感覚野や歩行との関連について整理してみました。

 

※前回の記事はこちら

 

随意運動の障害について、

真の運動麻痺と運動麻痺様の症状を

分けて考える必要があります!!

真の運動麻痺にたどり着くためには、

運動麻痺様の症状をimpairmentレベルの

原因に分けて考えなければなりません(>_<)

 

今回の記事では運動麻痺をさらに

紐解くための評価の視点を考えてみます。

 

 

 

たかがBruunstrom Recevery Stage Test・・・されどBruunstrom Recevery Stage Test!!

 

 

 

さて皆さんはBruunstrom Recevery Stage Testをご存知です・・・よね?

そう!!

国家試験の3点問題に必ずと言っていいほど

出題される、あれです(^^;

 

よくブルンストロームステージと略されますが、

正しくは

ブルンストローム・リカバリー・ステージ・テスト

ですね。

片麻痺の回復過程をステージ化した評価法とされています。

 

そんなBruunstrom Recevery Stage Testですが・・・

Qセラ1-①の一部にこんなことを書きました↓

http://rehastreet.com/2019-08-11-070000

 

また運動麻痺のように観察されたとしても、

実は皮質脊髄路の損傷はなかった場合・・・

実は感覚障害のせいで

運動麻痺様の随意運動の障害を伴っていることも

少なくはありませんね(^^;

 

他にも、関節可動域制限や疼痛、

筋力低下によっても運動麻痺様の随意運動の障害は起こります。

皮質脊髄路由来の真の運動麻痺なのか、

運動麻痺様の随意運動の障害なのかでは

アプローチの方法が全く違います。

もっと言うと、Brunnstrom Recovery Stageテストも

運動麻痺を診ているわけではないと捉えています

(機会があればまた詳しく書きます)。

 

というわけで今回の記事では、Brunnstrom Recovery Stage Testが

運動麻痺のみを診ているわけではない理由を考えてみたいと思います。

 

 

 

Brunnstrom Recovery Stage 『Test』って言ってるくせに『検査』になっていない?

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前回のQセラ第4弾にて、

『検査』は原因を確かめるものであるという記事を書きました(^^

※前回の記事はこちら

実はBrunnstrom Recovery Stage Testでは

運動麻痺を診ることができていないのです。

では上肢のBrunnstrom Recovery StageⅣを例に挙げて考えてみます。

 

この3つの『運動』のうち

1つでも可能であればStageⅣ以上ということになります。

しかし、

 

①上肢を腰まで回す運動も

②肘関節伸展位での上肢挙上も

③肘関節屈曲位での前腕回内外も不十分だが随意運動自体は可能な場合、

StageⅢ程度と考えますよね。

 

StageⅢは痙性麻痺、

StageⅣは部分的な分離運動が可能と表されますが、

これをそのまま運動麻痺で解釈することは不十分だと考えます。

 

なぜならば・・・

 

上肢を腰まで回す運動を例に挙げてみると、

上肢を腰まで回せない原因が運動麻痺(分離運動が不可能)以外にもいくつかありますよね。

 

・肩関節の伸展や内旋、肩甲骨周囲などの可動域制限

・肩関節周囲の疼痛

・位置覚や運動覚などの感覚障害

・肩関節周囲の筋力低下

・運動の理解のための高次脳機能や認知面の低下

 

などなど

 

極端に言うと、もし本質的にはStageⅤ程度までの分離運動が可能であったとしても、

関節可動域制限や疼痛、感覚障害、筋力低下などによってStageⅢと判定される場合があります(>_<)

 

この場合、痙性麻痺様の運動は観察されますが、

本質的な運動麻痺は

おおよそ分離運動可能な段階

かもしれないというわけです。

 

このように考えると、

Brunnstrom Recovery Stage Testは

運動麻痺の検査ではなく、

運動麻痺の特性は踏まえているものの

単に動きを診ているテストということになり、

それが皮質脊髄路の損傷による

真の運動麻痺かどうかを判断するためには、

他の計測・測定・検査などと

合わせて解釈すべきと考えます!!

 

 

 

さいごに

動きを診ているBrunnstrom Recovery Stage Testのみでは、

その動きをしてしまう原因は特定できません。

つまりBrunnstrom Recovery Stage Testは

『検査』にはなりえず、

他の検査結果を踏まえた解釈が重要になりますね(^^)

運動麻痺を改善させることができるセラピストになるためには

評価結果の裏に隠されたものを深く考えていきたいですね!!

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