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理学療法・作業療法|血圧について③ 大事なのはどっち?収縮期血圧&拡張期血圧 VS脈圧&平均血圧

投稿日:2019年12月14日 更新日:

おはようございます。

毎週土曜日、リハビリ専門コラム(内部障害)担当の眞鍋です。

 

前回に引き続き今回も、

リスク管理関係のお話

になります。

 

過去の血圧についての記事は下記を参照ください。

理学療法・作業療法|収縮期血圧と拡張期血圧

理学療法・作業療法|血圧について② 脈圧と平均血圧について

 

もちろん、

どちらも重要な指標である血圧ですが、

我々理学療法士、作業療法士は

おそらくほとんど

収縮期血圧と拡張期血圧しか見ていない

と思います。

 

でも、

「そこにどういう意味があるのか」

考えて数値を見ていますか?

 

日常的すぎて、

あまり意味を考えていなかったり

しないでしょうか?

 

ですが、

意味を考えていくと

脈圧や平均血圧に目が向くように

なってくると思います。

 

今回は少々、細かい話が

多くなるかもしれませんが、

最後までよろしくお願いします。

 

血圧のおさらいと加齢のお話


まず、

過去の記事でも

触れたことのおさらい

から。

 

平均血圧は、

末梢血管抵抗の指標として利用

されています。

 

これは、

血流の定常成分

(拍動のない血流成分)

を表しているためです。

定常成分は末梢血管に存在するから

です。

 

これに対して、

脈圧は

大きな血管の硬さの指標

として利用されます。

脈圧は、

一回心拍出量と脈波速度の積

で表されます。

 

通常、

加齢に伴う一回心拍出量の

変化はほとんどない

ので、

実質脈波速度が

脈圧の規定因子

となります。

 

脈波速度に影響するのは、

大血管の柔軟性ですので、

つまるところ

大血管が硬くなれば

脈圧は大きくなります。

 

若年の高血圧では、

脈圧は正常だが

平均血圧が上昇する

ケースが多い

です。

 

つまり、

収縮期血圧、拡張期血圧

ともに上昇します。

 

50代以降の血圧上昇は、

末梢血管の硬化に加えて

大血管の硬化も進むため

拡張期血圧が低下します。

 

ここで大事なのが、

「拡張期血圧が低下した」

というのではなく、

脈圧、平均血圧ともに高い状態である

ということです。

 

血圧は、

『低下』というと

プラスのイメージを

もたれやすい

ので誤解を招き

ます。

 

「加齢に伴い血圧が上昇する」

というと、

拡張期血圧において間違い

となりますが、

平均血圧と脈圧

で考えると正しい

ということになります。

 

収縮期血圧の構成要素

ここは少々ややこしい話に

なってきますので、

別記事で詳細を記載する

として

本記事の目的を達成

することを優先します。

こちらをご覧ください。

 

これは、

大動脈起始部の血圧と

時間軸の関係を示しています。

 

左の図は血圧が正常な例

右の図が血圧が高い例

です

 

まず、

左の図Aには

山が二つあるのが

お分かり頂けると思います。

 

この山の左、

一つ目の山が

心臓からの血液の駆出

によって生じた山

(動脈圧波)

です。

 

右側の山、

二つ目の山は

末梢からの反射波です

この反射波は血管が硬いと

戻ってくるのが速く

なります。

 

そのため、

右の図Bでは、

反射波が動脈圧波に重なって

収縮期血圧が高くなって

います。

 

通常、

反射波が戻ってくるのは

心臓の拡張期のタイミング

です。

 

そのため、

「拡張期の血圧を一定に保つ効果がある」

と考えられています。

 

拡張期血圧は

冠動脈の血流を維持するために

重要な役割を果たしているので

これは理にかなった効果

といえます。

 

一方、

血管が硬くなると

動脈圧波に重なるため

拡張期血圧を維持できず

拡張期血圧が低下

します。

 

また、

この山は大動脈で測定すると

このような関係を示しますが、

上腕で血圧測定を行っても

このような関係を示さない

ことがわかっています。

 

上腕では、

動脈圧波のピークに

反射波が重ならず、

だいぶ遅れて反射波が合流

します。

 

ここが難しいところですが、

収縮期血圧には二つの山

がありますが、

我々が通常、

用いるカフで測る

血圧測定では

この二つの山を確認する

ことはできません。

 

そして、

この二つ目の山が高い状態

というのは

心臓にとってストレス

となります。

 

ここまでお話しすると、

収縮期血圧、拡張期血圧より

脈圧や平均血圧が重要な指標である

ことが、

少し理解できる

のではないでしょうか?

 

【まとめ】

今回は、

少し難しい話

だったと思います

 

まず、

血圧には4種類ありますが、

これらをバラバラに使用すると

おかしなことになります。

 

「収縮期血圧」

「拡張期血圧」

両方を見比べないと

いけません。

 

つまり、

「脈圧も考えないといけない」

ということになります。

 

収縮期血圧には、

二つの山があることを

意識して血圧を解釈をしないと

いけません。

 

上腕で測る血圧では

中心血圧を見過ごしてしまう事

があります。

 

 

それぞれの違いを意識して

血圧を診ていくと、

血圧がおもしろくなる

かもしれません。

 

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【著者プロフィール】

真鍋 周志

急性期病院勤務理学療法士

専門は内部障害系理学療法

理学療法士が生涯学べる環境を作りたいと考えています。

ブログ:http://gigaantena.com/ptstudy/

FB:https://www.facebook.com/reha.internal/

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