おはようございます、PTみふぁら♪です。
前回のQセラでは半側空間無視の機序を大脳半球の上下の関係と『注意』から整理しました。
※前回の記事はこちら
さらに大脳半球の左右の特異性に着目すると、そのバランスの不均衡は様々な症状の出現に影響を与えます!!
今回の記事では半球間抑制に焦点を当てて半側空間無視への介入視点について考えてみます(^^)/
半球間抑制はヤジロベー??
さて突然ですが、皆さんはこの場面はご存知でしょうか?
(鳥山明.DRAGON BALL.20巻.ジャンプコミックス.1990)
世代が違っていたらごめんなさい(^^;
Dゴンボールの、あの有名なシーン・・・
そうです!!
Vジータ達が地球に攻めてきた時のシーンです(^^)/
G空のかめはめ波とVジータのギャリック砲の撃ち合いですね!!
筆者は半球間抑制の視点からの半側空間無視の病態理解と介入においては、このシーンをイメージすることで理解が進むと考えています。
では『半球間抑制』とは・・・
① 片側の大脳半球が活動する
→左右の大脳を繋ぐ脳梁を介して・・・
② 反対側の大脳半球の活動は抑制される
つまり、左右の大脳半球のどちらかが頑張ればどちらかが休むというヤジロベーのようなものなんですね(^^)
あ、ここで言うヤジロベーはキャラクターの方ではありませんよ(^_-)
こちらの方です↓
それはさておき、左半側空間無視で例えると・・・
右半球の損傷により右半球からの抑制が効かず、左半球の脳の過活動が起こる!!
んー・・・
なんとなく分かったような分からないような(>_<)
半球間抑制(半側空間無視)はDゴンボールで理解できる?
では、お待たせしました!!
半球間抑制を、かめはめ波VSギャリック砲の場面で例えてみます(^^)v
左半側空間無視(右半球損傷)を想定すると・・・
手前のG空が右半球(損傷側)、奥のVジータが左半球(非損傷側)とします。
G空のかめはめ波とVジータのギャリック砲が中央でバチバチと押し合っている
=左右の大脳半球それぞれの抑制作用が平衡を保っている(正常)
G空が体力を失いやられそうになる=ギャリック砲がかめはめ波を押してくる
=右半球の損傷により、左半球から右半球への抑制作用は弱まり、右半球から左半球への抑制作用は強まる
=右半球は不活動(減弱)、左半球は過活動(増強)
麻痺側の促進と非麻痺側の抑制!!
ここからが大切!!
このメカニズムを踏まえた上で介入視点を考えます(^^)/
改善のためには大きく分けて2パターンの視点があります。
① G空に仙豆を与えるorデンデに回復呪文を使ってもらう
=右半球(損傷側)の活動を促進し不活動を改善
臨床的には・・・
左上下肢(麻痺側)の運と・・・
左側(麻痺側)から興味のある物や課題をしてもらう
② Kリリンが気円斬でVジータを攻撃する
=左半球(非損傷側)の活動を抑制し過活動を改善
臨床的には・・・
右上下肢の運動や感覚入力を減らす
また左半側空間無視に適応すると・・・
右側(非麻痺側)が壁になるように位置するなどによって右側(非麻痺側)からの刺激を減らす
いかがでしたか?
この半球間抑制のメカニズムを考慮した介入方法としてCI療法がありますが、また機会があれば記事にしますね(^^)v
さいごに
今回の記事では、
大脳半球の左右の特異性から
半側空間無視への介入視点を
考えてみました!!
半球間抑制・半側空間無視を
イメージしながら
Dゴンボールを読んでみてくださいね(笑)。
次回はさらに臨床的に踏み込んで、情動面をも考慮した半側空間無視への介入方法をお伝えします(^^)/
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